便利な家電で家事時間の男女格差の推移に変化はあった?

生活・食生活

Originally posted on 2017年11月23日 @ 10:13 PM

 

洗濯機が誕生して、

洗濯にかかる時間や手間は大幅に短縮されました。

 

炊飯器やコンロが使われるようになってからは、

炊事の時間も短縮されました。

 

これらが普及するまでは、

全て人力で家事をしていたのですよね。

 

これらの家電の進化によって、

時間に余裕ができた女性が

社会に進出したと言われています。

 

ですが、本当にそうかなと疑問に思いませんか?

 

家事が楽になったのなら、

男性も進んで家事をするはずではありませんか?

 

女性が家事に費やす時間の平均は、

男性の7倍とも8倍ともされています。

 

これには独身や子供も含まれているので、

子育て世代の男女差はもっと大きくなると予想されますよね。

 

これから、どんどん便利な家電が登場して

家事の時間が短縮され続けるかもしれません。

 

それでも、男女の家事に対する格差は、

大きく変わることがないような気がしてしまいます。

 

女性が社会に進出した理由

 

 

家事の時間が短縮されたから

兼業主婦が増えたのでしょうか?

 

今のように物があふれていなかった時代、

着る物も食べる物も種類が豊富だったとは思えません。

 

個人の所有物も多くなかったでしょうから、

片付けにも時間はかからないでしょう。

 

確かに大変だったでしょうが、

昔の女性が社会に進出できなかったのには

別の理由もあるはずです。

 

先進国の仲間入りをした頃から、

日本の経済の中心はサービス業などの三次産業となりました。

 

物を作る仕事ではなく、

作られた物を取り扱う仕事が中心となりました。

 

昔のように、過酷な肉体労働が

必要な仕事ばかりではなくなったのです。

 

それに伴って、仕事に求められる要素が変わってきました。

 

女性の需要が増えたのです。

その需要に応えるために、

女性は社会に進出して行ったのです。

 

家事に対する意識の変化

 

 

女性が社会に進出しても、

家事は女性がするものという

意識に変化はありませんでした。

 

仕事の内容も、女性の特性を活かすもので

重要なポストは任されませんでした。

 

昔は女性と言うだけで、

社会的地位は高くないのが普通な時代だったのです。

 

女性は男性に従うものという考えが、

昔の日本には染み付いていました。

 

現在では、社会では男女は均等だとされていますが、

家庭の中ではそうではありませんよね。

 

女性の地位や雇用を平等にするための法律ができたり、

教育がなされてはいます。

 

ですが今の日本を動かしているのは、

そういう教育を受けていない人たちです。

 

女性が産休や育休で家にいる時間が長くなると、

途端に家事は女性がするものだという考えに

逆行してしまいます。

 

家庭の中での、家事に対する男性の意識が変わるのは、

今の子供達が大きくなってからでしょうかね。

 

女性の方が家事に向いているという幻想

 

 

女性の方が家事や育児に向いているという意見があります。

 

本当にそうでしょうか?

 

母性本能という言葉がありますが、

都合の良い解釈がされているように思いませんか?

 

成人した男性に対しても、

思わず世話を焼いてしまいたくなると感じる時は、

確かにあるかもしれません。

 

ですが常にそう感じるわけではありませんよね。

 

妻は夫の母親ではありません

 

家事というカテゴリから離れて考えてみてください。

 

テレビに出ている料理人は男性の方が多いですよね。

 

女性の方が男性より

料理の才能があるわけではなさそうです。

 

家事の作業一つ一つをとってみれば、

性別は関係なくこなせるものばかりですよね。

 

女性の方が家事に向いているというイメージも、

実は作られたものなのかもしれませんね。

 

本当に家事の時間は大幅に減少しているの?

 

 

今は食洗機乾燥機自動掃除機など

次々と便利な家電が登場しています。

 

ですが、ここ10年間の男女間の

家事時間の割合に大きな推移はありません。

 

そして、

 

それほど家事に費やす時間に減少は見られないのです。

 

昔よりも本当に家事は楽になったのでしょうか?

 

清潔に対する意識が高まったことで、

掃除で求められるレベルが上がってはいませんか?

 

材質による分類の負担が増え、

掃除や洗濯の効率が悪くなっているような気がしませんか?

 

より良い方法を求めることで、

自分で家事の時間を増やしてしまっていることはありませんか?

 

家事には終わりがありません!!

 

理想を高くしてしまうと、

どんどんやるべきことが増えてしまうのです。

 

このことが、家電が進化しても家事の時間が

それほど短縮しない理由の一つになっているように思います。

 

家事時間の推移が著しい分野は?

 

 

それでも家電によって

家事の時間が大幅に短縮された分野もあります。

 

食器洗いや洗濯物の乾燥、自動での掃除機がけなどです。

 

食器洗い機は、手で洗う手間を減らしてくれます。

 

洗濯乾燥機を使えば、

洗濯物を広げて干さなくても良くなります。

 

自動掃除機も、人が掃除機を持って

移動しなくてもゴミを吸ってくれますよね。

 

料理も便利な道具や炊飯器、電子レンジなどで

時短された分野になります。

 

一つ一つの作業は確かに楽になり、

負担も減っていますよね。

 

ですが、まだ完全に全自動というわけにはいきません。

 

それぞれの家事の一部分を、

人間の代わりにやってくれているにすぎないのです。

 

まとめ

 

便利な家電が登場して、

誰でも簡単に家事の一部分はできるようになりました。

 

ですが家事全体にかかる時間は、それほど減少していません。

 

平日でも休日でも、やるべき家事は待ってはくれません。

 

夫婦どちらかが家にいる時間を長く確保できる

労働環境にならなければ、生活は破綻してしまいます。

 

今の社会では、女性の方が就業形態を変えて

家事や育児をしようという意識が強いのが現状です。

 

女性の家事の負担は、家電だけでは解決しないのです。

 

もう少し男性が協力的になれば、

女性の家事にかける時間が減っていくかもしれません。

 

外で働いた後でも、家事の負担がかかってきてしまうので

限界を感じる事が多々あるはずです。

 

男性の家事に対する意識が変わらなければ、

家事時間の男女差の推移は今のままでしょう。

 

今の日本では、

ボタン一つで全てをやってくれる家電が普及しない限りは、

家事の家庭内の不公平は続きそうですね。

 

人間の雇用を奪うような機械ではなく、

家事全般を全てやってくれる

主婦ロボットの方を開発して欲しいですよね。

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