Originally posted on 2017年12月27日 @ 9:20 PM
共働きにも色々な形があります。
夫婦でフルタイムなのか、
一方はパートタイムなのかでも
家事の分担の比率は変わってきますよね。
とはいえ、
いまだに女性の方が家事をすべきだという
風潮が根強いのも事実です。
同じようにフルタイムで働いていても、
女性の方が家事を多く担当しているという
不満はよく耳にします。
二人とも外で働いているわけですから、
家にいない時間は当然家事ができませんよね。
家にいる時間から、
家事に費やす時間を捻出しなければいけません。
共稼ぎ家庭の家事にかかわる時間は?
果たして、共働き夫婦は家にいる時間を
平等に家事に費やしているのでしょうか?
私と主人は結婚した当初、
二人ともフルタイムの共働き夫婦でした。
二人とも夜勤もある、少し…いえ、
かなりブラックな労働条件で働いていました。
私はカレンダー通りの休みではない三交代勤務。
主人は、一応カレンダー通りのはずなのですが、
昼夜問わず呼び出されるような職種です。
呼び出される心配のない日は、
一年にたった一週間ほど取れる
夏休みと称した有給休暇のみ。
当然の流れで、家事のほとんどは
私がすることになってしまいました。
このように共働きであっても、
比較的家にいる時間の長い方が、
家事の大部分を担当することになるのです。
二人で暮らしていくためにしなければならない家事は、
量以外は一人の時と基本的に変わりません。
ですが気分的には面白くありませんよね。
私だって働いて疲れて帰ってきているのに…。
自分で汚したり散らかしてないものを、
なぜ私が洗ったり片付けなければならないのか…。
大人なので、
自分のことは基本的に自分でできるはずですよね。
男の人は、結婚すると甘えて
家事をしなくなるのかもしれませんね。
その結果、妻の方が料理や掃除洗濯などの
家事全てを、フルタイムで働きながら
自分の自由時間を削って捻出することになります。
とはいえ、自由になる時間には限りがあります。
1日は、24時間しかありません。
私の勤務時間は日勤の場合8時から16時でしたが、
サービス残業当たり前で定時に帰れることは
まずありませんでした。
日勤の日は、スーパーに寄り買い物をして
19時過ぎに帰宅し夕食準備。
夫の分はラップして冷蔵庫に入れ、
自分はさっさと食べて後片付けをします。
この時点で20時過ぎになります。
部屋をさっと片付けて掃除機をかけ、お風呂に入りつつ
風呂掃除を済ませ出てみると22時前。
その後アイロンがけや郵便物の整理、
翌日の準備をします。
夫が帰ってきた時は、
食事の温め直しや食べている間の相手、
その後後片付けでプラス1時間です。
23時過ぎには就寝したいのですが、
なかなかそうはいきませんでした。
夜中も夫の仕事用PHSが鳴るたびに夫を起こし、
出勤しなければならない時は
着替えを準備して送り出します。
朝は夫より早く起きて朝食準備、その後後片付け。
職場まで徒歩15分で、9時始まりの夫は
ゴミ出しの時間に間に合わないので、
ゴミ出しも私でした。
このように
フルタイムの共働き夫婦の妻は、
寝ている時間以外は家事に追われることになります。
家事は労働
長時間勤務の夫と同様に、
妻だって家事で同じくらいの時間を働いているのです。
家事以外の何かをしたいと思ったら、
睡眠時間を削ることになります。
自由になっても制限のある時間帯というのも存在します。
まずは集合住宅の場合は、夜22時以降の
騒音は禁止されているところがほとんどです。
いくら家事が溜まっていても、夜中に掃除機をかけたり
洗濯機を回すことはできないのです。
私の準夜勤の勤務時間は、16時から0時でした。
帰宅後は音の出る家事はできません。
つまり家事を済ませてから
出勤する必要に迫られるのです。
仕事が午後からだと言っても朝寝坊はできません。
朝食の準備と後片付け、掃除洗濯、
夫の夕飯の支度を済ませて、外でも働くのです。
日中に家にいることができる日がある=休めるという
認識を持っている方は、今すぐ訂正してください。
共働き夫婦の妻にとって
日中家に居られる日の昼間は
まとめて家事をする労働時間です。
しかもタダ働きです。
外で働いて日付が変わって帰宅した日も、
翌朝の家事労働の開始時間は変わりません。
ちなみに深夜勤の勤務時間は0時から8時でした。
日勤の後に深夜勤、準夜勤の後に日勤が続くときは、
勤務と勤務の間が数時間しかありません。
家族持ちは、その数時間で
家事や育児をこなす為に
忙しく動き回ることになります。
堂々と家事ができる時間帯には制限がありますから。
では、家事ができない時間帯は
自由に過ごせるのかというと、
そうはいきません。
眠らなくて大丈夫な人間はいませんし、
疲れない人間もいません。
家事ができない時間帯だから、
あれもこれもしたい…という希望を持ちつつも
疲労で眠ってしまうことになります。
結局、共働き夫婦の妻の自由時間は
睡眠と休息が主になるのです。
このように、
両方がフルタイムの共働き夫婦が家事に割ける時間は、
妻の勤務時間帯と体力に左右されます。
休みの日にまとめて家事をやる場合には、
家事労働で休日が丸々潰れることになります。
いくら夫の方が外で長時間勤務をしていたとしても、
家では休息することができます。
ですが妻の方は、家でも働き続けているのです。
トータルの労働時間でいうと、
妻の方が長いのではないでしょうか。
家にいる時間を家事に費やしている割合は、
妻の方が大きい場合が多いのです。
共働き夫婦でも、
家事をこなすことは時間的には可能です。
ですが、それはどちらかが
自由時間を極限まで削った場合です。
趣味の時間、友人との付き合い、
これらを我慢し、外でも家でも働いで疲れて
眠るだけの日々を過ごすことになります。
女性が自分の稼ぎだけで生活していけるならば、
こんな結婚生活を続ける必要はありませんよね。
まとめ
私のいた職場では、家事や育児の負担が重くなり、
結婚退職するか離婚するかの
選択を迫られる女性が多くいました。
フルタイムの共働き夫婦で、
家事に費やす時間が平等でない場合は、
最悪破局します。
家にいられる時間は平等に家事を分担することが、
共働きでうまくやっていく秘訣ではないでしょうか?