春夏秋冬

子どもが多動傾向?毎日頑張りすぎるお母さんの実情をご紹介!

Originally posted on 2017年11月15日 @ 9:54 PM

 

多動傾向の子供とは?

心配になった時に、意識すべきことは?

 

診断名はつかないまでも、

お子さんの多動傾向に悩むお母さんはいますよね。

子供は落ち着きのないことが普通と言えば普通です。

 

ですが、

集団の中で度を越して落ち着きがないように見えると、

心配になってしまいますよね。

 

多くの場合は気のせいだと言います。

 

集団の中で自分の子ばかりに目がいって、

ちょっとした行動でも浮いているように

見えてしまうのだとか。

 

そんな時は、

集団全体としてみるとどうなのかを

意識して観察すると良いかもしれません。

 

集団としてそれぞれの役割を

担っている場合があるからです。

 

盛り上げ役のお子さんは、

確かに目立って心配かもしれませんが、

それが集団の中で必要だからやっているのかもしれません。

 

多動傾向の子供の体験談。お母さんが大変だったこととは?

 

 

転居してすぐに知り合った男の子は、

明らかに集団とは関係なく騒いでいました。

 

お母さんがいい方で、

すぐに仲良くなったのですが、

男の子が少々乱暴なこともあり、

幼稚園や公園では敬遠されている感じでした。

 

男の子も落ち着いている時は、素直ないい子なのです。

 

その子の妹とうちの子が同い年だったため、

良くお互いの家を行き来するようになりました。

 

そんな中、うちの子が手足口病になり、

しばらく家にこもって、遊べない時があったのです。

 

復活して幼稚園に行ってみると、なにやら不穏な空気が。

 

例の男の子が、

階段から他の園児を突き落としてしまったらしいのです。

 

幸い、それほど深刻な怪我はしなかったものの

結構な騒ぎとなっていました。

突き落とされた園児は、

男の子の同級生の妹らしく、

お母さん同士も知り合いでした。

 

「この間はごめんなさい。本当にごめんなさい。」

「たいしたことなかったんだから、そんなに気にしないで。」 と

お母さん同士の確執は、残りませんでした。

 

ですが周りの保護者が心配したので、

園も無視できませんでした。

 

年少さんから年長さんまでが入り混じる

お迎えタイムには、

その男の子は園庭に立ち入り禁止となったのです。

 

理由もなく小さな子を突き落とすなんて信じられず、

何があったのか聞いてみました。

 

それが、理由は何もないというのです。

 

お迎えを待つ間、園児たちは園庭で遊んでいます。

お迎えが来た後も少し遊んでいく子もいます。

 

一緒についてきたお兄ちゃんやお姉ちゃんとも、

一緒になって遊ぶことも普通でした。

男の子はその日、いきなり走ってきて

階段の手すりにぶら下がって遊んでいた子を

突き飛ばしたのだそうです。

 

それも笑顔で。

普段、家で一緒に遊んでいた時には、

確かに少々乱暴なことはありました。

 

ですが、やってしまった時には

「しまった…」という顔をしていました。

 

お母さんも必ず叱って、

一緒に謝ってくれていました。

 

なので、とても信じられないという

正直な感想を伝えました。

 

男の子のお母さんは言いにくそうに、

実はこれは初めてではないこと

話してくれたのです。

 

興奮すると、突拍子のないことをしでかすということ。

 

興奮すると善悪の判断もつかないようで、

大きな事故を起こしかけたことも

一度や二度ではないこと。

 

公園では、ジャングルジムや滑り台の上から

突き落としたこともあるのだと…

 

もう誰も遊んでくれなくなって、

公園を転々としていたところに

私と出会ったそうです。

 

男の子は、私たちとの関わりでは

興奮することが少なかったそうです。

 

だから今まで大きなトラブルが

起きなかったのだろうと言われていました。

 

確かに、お互いの家や庭で和やかに

少人数で遊んでいました。

 

そして、なにやら私のテンポがスローなので、

男の子が興奮しにくかったそうなのです。

 

他のお家に遊びに行った時は、

出された飲み物を次々とこぼして

回ったこともあったようです。

 

他のお家には出禁だし、

公園では居場所がなかったので、

引っ越してきたばかりの私と

遊べてすごく嬉しかったと言われました。

 

公園でも幼稚園でも走り回り、

謝りっぱなしで、家では泣きながら

「私はアンタのしたことを謝るために生きているんじゃない!」

と毎日のように手を上げているとか。

 

お茶をしながら子供達が遊んでいる様子を

眺めるようなことができるとは

夢にも思わなかったそうです。

だから私との関係を壊したくなくて、

男の子の多動傾向が危険な時もあることを

隠して付き合っていたそうです。

 

ひどく泣きながら謝る男の子のお母さんを見て、

驚きと同情で私も涙が出てきました。

 

男の子の多動傾向を気にして、

何度か病院にも連れて行ったそうです。

 

診断名はつかず、

お医者さんにお母さんの悩みを聞いてもらうだけに

なってしまうと言っていました。

悩みを聞いて欲しいのではなく、

男の子の状態をなんとかして欲しかったのですが、

それは叶わなかったとか。

 

「もう公園や幼稚園で謝るのに疲れました…」

といったところ、

 

家に引きこもっていれば良いと

アドバイスされたこともあったそうです。

 

引きこもったら退屈からか大暴れし、

家の中が滅茶苦茶になってさらに

追い詰められてしまったと言います。

 

一緒にいると気が休まる時がないのでしょう。

 

家ではお母さんはイライラし、

男の子は暴れまわり、

 

ご主人と一緒になり暴力で押さえ込む事も

日常茶飯事だそうです。

 

発達障害だと診断がつかなかったのだから、

普通に叱れば大丈夫のはずだと

思われるのも辛かったそうです。

 

自分の教育も悪いのかもしれないけれど、

同じよう育てていても、

妹の方には多動傾向は見られません。

 

診断名がつかないので、

小学校に上がっても支援も受けられない

ただの問題児扱いになってしまうのではと心配になります。

 

そのお母さんにとっては、

男の子が幼稚園に行っている間が、

唯一のリフレッシュタイムだったのです。

 

ですがそれも、なくなりそうだと

肩を落としていました。

 

園から、退園して欲しいと言われたのでした。

 

結局その男の子は、退園してしまいました。

年長さんの夏のことでした。

親子で煮詰まっていないか心配になり、

子供が幼稚園に行っている間にお宅を訪ねたり、

男の子だけ外に連れ出したりもしました。

 

「ありがとう。ごめんね。ありがとう…」 と、

その度に泣きながら言うので、

 

何度も大きな病院で診察を受け直すように勧めました。

 

ですが、そんな気力もないというので

無理強いすることもできず、

私はただ少し育児のお手伝いをするしか

できなかったのでした。

 

公園や幼稚園で乱暴な子がいると、

親の教育が悪いんだわ…とか

思ってしまいがちです。



ですが、

自分の子供が日々しでかすことを、

非常に気にしているお母さんもいるのです。

 

多動傾向のある子のお母さんは、

外にいる時は一瞬たりとも気が抜けません。



ふと目を離したすきに

一目散に駆け出して

事故やトラブルを起こしてしまう…。

 

周りの非難は親にいきます。

謝っても謝っても、子供はトラブルを起こします。

 

いたたまれなくなって家に閉じこもっても、

子供と二人っきりでは逃げ場がなく、

追い詰められてしまいます。

 

多動傾向の子供のその後…好転したきっかけとは?

 

 

男の子のお母さんもそんな感じでしたが、

小学生になって野球チームに入ったことで事態は好転しました。

 

チームには、似たような感じのお子さんがたくさんいたのです。

 

コーチも今時珍しい鉄拳制裁な感じの厳しさがあり、

恐怖と緊張でうまい具合に落ち着いてきたそうです。

 

練習も厳しいので、

体力とともにストレスも発散できるのでしょうね。

 

バットで殴った殴られたのトラブルは

毎週のようにあるそうです…。

 

ですが、

以前のように一方的に自分の子がやらかすわけではないので、

気分的に楽だそうですよ。

 

お母さんにも笑顔が戻ったので、
私も一安心しました。

 

くたくたになる程、運動させるのも、

元気すぎる子には有効かもしれませんね。

 

まとめ

多動傾向を病気とみるかは、非常に難しいですね。

でも、今回のようにちょっとした

きっかけで良くなる場合があることが分かりました。

 

自分の子だったら、どうだったでしょうか?

これを機に、自分の子が同じような状態になった時は、

 

今回のことを参考に、

いろいろな事を体験させて、

本人に何が一番向いてるかを

親子一緒に探してみたいと思います。

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